レジリエンス法律事務所

2025/8/20

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  • 賃貸オーナー

賃貸経営オーナーのための法務#4|賃貸物件の「修繕義務」と「費用負担」|オーナーが知っておくべき建物管理の基本

目次



経営において、建物の維持管理はオーナーの重要な責務です。特に「修繕義務」や「費用負担」の範囲は、入居者とのトラブルを未然に防ぐためにも、正確な理解が不可欠です。

この記事では、法律の観点から修繕義務の範囲や費用負担の原則、入居者との責任分担について解説し、よくある質問にもお答えします。


1. 修繕義務とは?オーナーの法的責任

民法第606条では、賃貸人(オーナー)は「賃貸物の使用及び収益に必要な修繕をする義務」があると定められています。つまり、建物の基本的な機能を維持するための修繕は、原則としてオーナーの責任です。

1.1 主な修繕義務の例:

  • 屋根や外壁の雨漏り修理

  • 給排水設備の故障対応

  • 共用部の照明や階段の安全確保

  • 経年劣化による設備(例:給湯器)の交換


2. 費用負担の原則と例外

修繕にかかる費用は、基本的にオーナーが負担します。ただし、以下のようなケースでは入居者が負担することもあります。

修繕内容

費用負担者

備考

経年劣化による設備故障

オーナー

法的義務あり

入居者の責任による破損

入居者

故意・過失がある場合

消耗品(電球・電池など)の交換

入居者

通常使用に伴うもの

室内の清掃・軽微な修繕

入居者

賃貸借契約で明記されることが多い

※契約書に特約がある場合は、その内容が優先されます。


3. 入居者との責任分担契約書で明確に

  • トラブルを防ぐためには、賃貸借契約書に「修繕義務の範囲」や「費用負担の分担」を明記しておくことが重要です。特に以下の点は明文化をおすすめします:

  • 設備の故障時の連絡方法と対応期限

  • 入居者負担となる修繕の具体例

  • 原状回復の範囲と条件


4. よくある質問(FAQ)

Q1. 給湯器が故障した場合、誰が修理費を負担しますか?

 A.経年劣化による故障であれば、オーナーが負担するのが原則です。ただし、入居者の使用方法に問題があった場合は、入居者負担となる可能性もあります。

Q2. 入居者が壁に穴を開けた場合、修繕費は誰が払う?

A.入居者の故意または過失による損傷は、入居者が修繕費を負担するのが一般的です。

Q3. 修繕に時間がかかる場合、家賃の減額は必要ですか?

A.修繕の遅延により居住に支障が出る場合、家賃減額の対象となる可能性があります。状況に応じて法的判断が必要です。


5. 【賃貸オーナー向け】修繕義務・費用負担チェックリスト

5.1  契約前の準備

項目

内容

チェック

修繕義務の範囲を明記

契約書に「オーナーが負担する修繕」と「入居者が負担する修繕」を具体的に記載

設備一覧の添付

エアコン・給湯器・照明などの設置状況と管理責任を明記

原状回復の基準

国交省ガイドラインを参照

ペット・喫煙の可否

特約で損傷時の修繕費負担を明記

火災保険・設備保証

修繕費補償の有無と範囲を確認


5.2 入居中の対応

項目

内容

チェック

定期点検の実施

給排水・外壁・共用部などの点検記録を保管

修繕履歴の記録

修繕内容・費用・原因(経年劣化 or 入居者過失)を記録

入居者からの報告対応

修繕依頼の受付方法と対応期限を明記

写真・証拠の保存

修繕前後の状態を記録し、費用負担の根拠に

費用請求の根拠提示

見積書・契約条項・証拠を添えて説明


5.3 退去時の精算

項目

内容

チェック

原状回復の範囲確認

通常損耗と賃借人の責任による損傷を判別して精算

敷金精算書の作成

修繕費の内訳と根拠を明記

写真・証拠の添付

入居時・退去時の比較資料を提示

入居者への説明

修繕費負担の理由を丁寧に説明し、同意を得る

トラブル時の対応

必要に応じて専門家(弁護士・宅建士)に相談


6. まとめ:建物管理は「予防」と「明文化」が鍵

修繕義務と費用負担の理解は、賃貸経営の安定に直結します。契約書での明確化、定期点検の実施、入居者との円滑なコミュニケーションが、トラブル予防のポイントです。

法律事務所では、契約書の見直しや修繕トラブルの対応についてもサポート可能です。お気軽にご相談ください。


7. ご相談は当事務所へ

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三重県四日市市を拠点とするレジリエンス法律事務所では、賃貸経営に強い弁護士が、契約書の見直し、家賃滞納への対応、原状回復費用の請求、管理会社との契約確認など、不動産オーナー様の法律トラブルに幅広く対応しています。

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【免責事項】
※本記事は、記事掲載日現在の法令・判例等に基づき、一般的な法的知識を提供することを目的としたものです。
※個別の事案における法的判断は、具体的な事情により異なる場合がありますので、本記事の内容は、特定の事案についての法的助言を提供するものではありません。
※本記事の内容については、正確を期しておりますが、将来の法改正や解釈の変更等により修正が必要となる可能性があります。
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